読書日記2024-48
サドンデス
相場英雄(著)
[幻冬舎2023年9月発行]
![サドンデス [ 相場 英雄 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/1653/9784344041653_1_3.jpg)
あらすじ
21歳の理子は金銭面で厳しい生活を送ってきたが、ある女性と出会い、人生が好転する。 彼女に誘われてラウンジで働き、高い評価を受け、新規の店を任されることになった。 充実した暮らしぶりをSNSにアップロードする一方で、その飛躍を妬む者も増えていく。 百貨店で閑職に追いやられ、しまいには墓穴を掘ってクビになった小島もその一人だ。 そんななか、世間では無差別殺人事件が立て続けに起きる。 模倣犯なのか。 警視庁サイバー犯罪対策課の長峰はインターネット上で一連の事件の奇妙な共通点に気づく。 折しも、小島の理子への嫉妬心はやがて殺意に変わっていって――。
格差と貧困、SNSでの誹謗中傷、スマホ依存……。 『震える牛』『血の轍』『ガラパゴス』の著者が現代の歪みを露わにする社会派警察ミステリ
感想
社会派小説の相場作品。
今回は現実なのか?空想なのか?
庶民には分からない感覚の題材でした…最終的には現実を直視しなければならない我が国の将来を憂いる問題?
成り上がっていく女性、落ちぶれていく男性。
そこには…
立て続けに起きた無差別殺人が裏で富裕層が教唆するゲームならば?
追い詰められたオトコたちが起こす無差別殺人のような自暴自棄な殺人事件が、実は周到に仕組まれたゲームだった…
やたらと出てくる言葉が "底辺"
状況でどう仕様もない場合もあるけど、過去のプライドを棄てられず自分を過大評価する姿は滑稽としか言えないな
どんなに凄い立場や仕事をしていたとしても、まず現状を受け入れるこたからしか始まらないっしょ
それとは反対に富裕層の考えは…
いくら素晴らしい仕事をしていても、人としては最低ですね
警視庁サイバー犯罪対策課の長峰&森谷コンビ、『血の雫』にも登場していたらしい?全く覚えてないけど
ありがとうございましたm(_ _)m