読書日記2024-37
わたしたちに翼はいらない
寺地はるな(著)
[新潮社2023年8月発行]
あらすじ
同じ地方都市に生まれ育ち現在もそこに暮らしている三人。 4歳の娘を育てるシングルマザー――朱音。 朱音と同じ保育園に娘を預ける専業主婦――莉子。 マンション管理会社勤務の独身――園田。
いじめ、モラハラ夫、母親の支配。心の傷は、恨みとなり、やがて……。
まさに人間のドス黒い部分を描く「黒テラチ」の真骨頂! 本作は他人事ではないリアルな私達の物語です。 著者自身、「これほど精神的肉体的に消耗する連載は初めてで、悩みまくりながら書いた、わたしにとって大事な作品」と語るほどに全力を注いだ作品。
感想
「人間のドス黒い部分」を言葉にすると、読み手はこんなにも感情を沸騰させ苛つき腹立たしい…
いじめをされた方は忘れられないが、いじめた方は自分の都合のいい方へ美化?捏造?
そういう奴は救い難い人間!!
親が親なら子も子
子供の拠り所の親が偏った考えだと、それが正義になっちゃう…
中学時代のスクールカーストを引きずる人たち…友達って何だろうと考えさせられます。
翼がなくても、地面を這って生きてたってええじゃないか!ってことね。
いや、むしろその方が生きるってことかもしれないな〜
ありがとうございましたm(_ _)m