読書日記2024-30

殺した夫が帰ってきました

桜井美奈(著)

[小学館文庫2021年4月発行]


殺した夫が帰ってきました [ 桜井 美奈 ]

 

  あらすじ

やっと手にした理想の生活だったのに……
都内のアパレルメーカーに勤務する鈴倉茉菜は取引先に勤める穂高にしつこく言い寄られ悩んでいた。 ある日、茉菜が帰宅しようとすると家の前で穂高に待ち伏せをされていた。 その時、二人の前にある男が現れる。
男は茉菜の夫・和希に間違いなかった。 しかし、茉菜が安堵することはなかった。 なぜなら、和希はかつて茉菜が崖から突き落とし、殺したはずだったからだ。 和希は過去の記憶を一部なくしており、茉菜と一緒に暮らしたいという。 茉菜は渋々それを受け入れる。 謎めいた正体と過去の愛と罪を追う、著者新境地のサスペンスミステリー。


  感想

インパクトの強いタイトルで、何となく予想できる内容だと思っていたけど…

予想以上に悲しい辛い話でした。


ミステリーなんだろうけど、社会派サスペンスぽい部分も多かった。


DV・虐待・無国籍・ストーカー、そして東日本大震災も絡んで…

どうしても茉奈に感情移入してしまう私は、何とか幸せに!を願った泣


絡んだ糸が解れるみたいに、全ての謎が解かれていくにつれて、だんだん自分の願いが薄れていき…

う〜ん、犯罪は犯罪だけど、被害者でもあるが故の犯行には、同情してしまうなショボーン


ありがとうございましたm(_ _)m