読書日記2024-11

かっかどるどるどぅ

若竹千佐子(著)

[河出書房新社2023年5月発行]


かっかどるどるどぅ [ 若竹 千佐子 ]

 

  あらすじ

女優になる夢を捨てきれず、つましい暮らしを送る60代後半の悦子。 夫を亡くし、舅姑の介護に明け暮れ、気づけば自分を持たぬままに68歳になっていた芳江。 大学院を出たものの就職氷河期に重なり、非正規雇用の職を転々とする30代の理恵。 そして生きることに不器用で、自死まで思いつめ河川敷に座り込む20代の保――。  片倉吉野という不思議な女性が、自室を開放し、訪れる人たちに食事をふるまっていた――。
 孤立し、寄る辺なく生きるすべての人を強く励ます、感動の群像劇。



  感想

初読みの作家さん。

『おらおらでひとりいぐも』で芥川賞をとられた方なんですね。


ああ〜、芥川賞ね…

だからか、どうも馴染めないと思いつつ…


でも、序盤は言葉遣いの難しさに引きそうになったけど、後半になるにつれて人の奥底を抉り出すような面白さがあった。


吉野さんの気持ちは還暦を過ぎた私には、結構沁みたな。

人の喜ぶ顔が見られる、それだけでいい!と思えるのは仏に近づいているからかな?爆笑


"かっかどるどるどぅ"って、鳥の鳴き声を表すドイツ語と知り、そういえば何となく聞いたことあるなぁ。

しかし…この言葉って中毒性がある!

しばらく頭の中で鶏が鳴いてたチューあせる


デビュー作を63歳で芥川賞受賞?

で6年ぶりの2作目とは、ほほぉー

長年の夢を叶える力をもった方は頼もしいな!


ありがとうございましたm(_ _)m