読書日記2024-11
かっかどるどるどぅ
若竹千佐子(著)
[河出書房新社2023年5月発行]
![かっかどるどるどぅ [ 若竹 千佐子 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/0791/9784309030791_2_2.jpg)
あらすじ
女優になる夢を捨てきれず、つましい暮らしを送る60代後半の悦子。 夫を亡くし、舅姑の介護に明け暮れ、気づけば自分を持たぬままに68歳になっていた芳江。 大学院を出たものの就職氷河期に重なり、非正規雇用の職を転々とする30代の理恵。 そして生きることに不器用で、自死まで思いつめ河川敷に座り込む20代の保――。 片倉吉野という不思議な女性が、自室を開放し、訪れる人たちに食事をふるまっていた――。
孤立し、寄る辺なく生きるすべての人を強く励ます、感動の群像劇。
感想
初読みの作家さん。
『おらおらでひとりいぐも』で芥川賞をとられた方なんですね。
ああ〜、芥川賞ね…
だからか、どうも馴染めないと思いつつ…
でも、序盤は言葉遣いの難しさに引きそうになったけど、後半になるにつれて人の奥底を抉り出すような面白さがあった。
吉野さんの気持ちは還暦を過ぎた私には、結構沁みたな。
人の喜ぶ顔が見られる、それだけでいい!と思えるのは仏に近づいているからかな?
"かっかどるどるどぅ"って、鳥の鳴き声を表すドイツ語と知り、そういえば何となく聞いたことあるなぁ。
しかし…この言葉って中毒性がある!
しばらく頭の中で鶏が鳴いてた
デビュー作を63歳で芥川賞受賞?
で6年ぶりの2作目とは、ほほぉー
長年の夢を叶える力をもった方は頼もしいな!
ありがとうございましたm(_ _)m