読書日記2023-259
もう別れてもいいですか
垣谷美雨(著)
[中央公論新社2022年1月発行]
✩✩✩✩
あらすじ
58歳の主婦・澄子は、横暴な夫・孝男との生活に苦しんでいた。 田舎の狭いコミュニティ、ギスギスした友人グループ、モラハラ夫に従うしかない澄子を変えたのは、離婚して自分らしく生きる元同級生との再会だった。勇気を振り絞って離婚を決意するも、財産分与の難航、経済力の不安、娘夫婦の不和など、困難が山積。 澄子は人生を取り戻せるのか? 平凡な主婦による不屈の離婚達成物語
感想
平凡な主婦の離婚達成物語…
確かにそうなんだけど、とにかく読んでいてムカムカが多過ぎた!😡
もちろん横暴な夫は当たり前としても、それをそこまで育てた妻にも…
ちょっと反感を買いそうな感想になっちゃうかもしれないけど、言うことも態度も諦めてしまった段階で夫育児放棄なのでは?
だから我慢するべき!とは全く思わないですよ。やはり諦めては駄目だよ!
垣谷作品はいつも田舎というキーワードがあり、その中での夫婦や男女のあり方はかなり特殊だと同年代の私でも思います。
付箋だらけの本になり
『夫が死ぬということは妻にとっては長年にわたって上から押さえつけられてきた重しが外れたということだ』
う〜ん、私は夫よりも先に逝きたいな!
『だって女には序列があるじゃろ。一番上が結婚して子供のある女、離婚した女はそれより下で、独身のままの女はいっちゃん下だわ』
いつの時代の考え?しかもこれを言ったのが同性って哀しいな…
『自分の食べるものくらい、自分で作ってよっ。たぶんこういうのは夫婦関係の末期症状だと思う』
我が家では最初からそうですよ。
今も夕飯は義父が作ってくれるし、朝ご飯はそれぞれ自分で作ります。
『親が思う以上に子供というものは親のことをよく見ているものだ。愛情のある家庭で育った子供は、自分と同じような家庭を作ることができるが、異常な家庭で育った子供は寄り添い合うという当たり前の夫婦の形、家族の形を知らない』
これは納得してしまった…
私自身が家庭を築くことが手探りだったから、子育ても下手だったのかも?息子はどうだろう?
反論も同感もごちゃ混ぜなお話でしたが、ただ終わり方、まとめ方はスッキリなので✩4つ!☺️
ありがとうございましたm(_ _)m