読書日記2023-256
からさんの家
伽羅の章
小路幸也(著)
[徳間書店2023年9月発行]
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![からさんの家 伽羅の章 [ 小路幸也 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/6935/9784198656935_1_3.jpg)
あらすじ
東京・根津。 言問通りの近くに建つ古い洋館に住む三原伽羅は、詩人で小説家で画家、女優だったこともある多才な女性。 昭和・平成・令和と、自分に正直に生きた彼女の人生は、この経歴からもわかるとおり、波瀾万丈。 そんな彼女に、息子の結婚相手の義理の娘・まひろという孫が出来た。 建築家志望の柊也、新進芸術家のタロウ、建築会社勤務の男性、バーを営む祐子という、個性的な面々が下宿している家での共同生活。
その暮らしに、様々な事件と変化が……。
感想
図書館にはほぼ同時に予約したけど、『まひろの章』ではなく続編のこちらが先に手元へ…ワイルドだー
何となく関係がハッキリ分からず不安に思いつつ読み進め…
いきなり30P目で「えぇー!」
31P〜36Pで心に衝撃を受け涙が…「もう〜なんなのよ!」
これは多分私だけだと思います
読み終わる頃にはその関係性は把握できたけど、やはり『まひろの章』から読む方がいいですね!
多分、感動が違うと思えます
最後の章での75歳のからさんの言葉
《思い出はたくさんある。辛いことも悲しいことも嫌なことも山ほどある。それを全部悔いだなんて思ったら、今の自分を全部否定してしまうことになってしまう。
いろんなことがたくさんあって、その全ての思い出を抱えてここまで生きてきた。その結果今の自分がある。それが私の人生になっている。悔いなどひとつもない。》
格好いいです!その気持ちにめちゃヒットしました!
歳を取るとは、そういう悔いを思い出に変えてしまうことなのかも?
ありがとうございましたm(_ _)m