読書日記2023-255
逆転のバラッド
宇佐美まこと(著)
[講談社2023年2月発行]
✩✩✩✩
あらすじ
人生の折り返し点を過ぎた男たちが、平凡な地方の町を侵食する欲に塗れた悪事に立ち上がる、一発逆転のリベンジゲーム。
鄙びた港町にある銭湯、みなと湯は地元で暮らす昭和世代にとっての密かな憩いの場だ。 第一線を退き地元の支局に異動してきた新聞記者の弘之、老朽化した風呂釜修繕の金策に走る銭湯主人の邦明、暴力団を首になった釜焚き係の吾郎、儲からない骨董屋の跡を継いだ富夫らは、それぞれ人生に諦念を抱きながらも日々そこで交流を深めていた。 彼らの前に突然現れたのは、不審死したみなと湯の銀行融資担当・丸岡の元婚約者・礼美。 彼女は丸岡の死の真相と銀行の悪行を四人に訴える。
感想
帯の言葉から想像したのは、少しコメディタッチで〘3匹のおっさん〙ぽいのかなぁと。
実際はかなりリアリティのある社会派小説だった!
うだつの上がらないアラカン親父の逆転…復讐?
ただの正義の味方だけじゃなく、危ない橋も渡ってしまったのが、ちょっと引っかかりというか…残念というか…ハラハラさせられたし
まさにミステリー!
アラカン親父達のそれぞれ抱える問題は、やはり自分自身に原因があるとは分かっているけど、素直に直す事が出来ない…。
不器用な年代か?
しかし全てが上手く行き過ぎかな?
現実にもこうサクサクと悪さをしている奴は摘発されるべし!
ありがとうございましたm(_ _)m