読書日記2023-244

サクラサク、サクラチル

辻堂ゆめ(著)

[双葉社2023年7月発行]

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サクラサク、サクラチル [ 辻堂ゆめ ]

 

あらすじ

「絶対に東大合格しなきゃ許さない」――両親の熱烈な期待に応えるため、高校三年生の高志は勉強漬けの日々を送っていた。 そんなある日、クラスメートの星という少女から、自身をとりまく異常な教育環境を「虐待」だと指摘される。 そんな星もまた、自身が親からネグレクトを受けていることを打ち明ける。 心を共鳴させあう二人はやがて、自分達を追い詰めた親への〈復讐計画〉を始動させることに――。 教室で浮いていた彼女と、埋もれていた僕の運命が、大学受験を前に交差する。 驚愕の結末と切なさが待ち受ける極上の青春ミステリー。



感想

辻堂ゆめさんは若いけど、今まではそうは感じさせない内容の本が多かったように思うけど…

本作は若者の気持ちを全面に表す切なさや辛さ、それ以上に痛かった…


凄絶な教育虐待でありネグレクト

こんな親が赦されるはずもなく、同じ親として現実にいないことを願うばかり!それにしても腹が立つムカムカ


《親はどうでもいいも思っていても、子は親を"愛する"のを止められない…》

子供が言うこんな悲しい言葉がありますかいなムキー


そんな若者たちが考えた〘復讐計画〙を知りたくて一気読みだった。

まぁね、ええとこのお坊ちゃんはやはり甘かったけど、長い間の洗脳から立ち直るには仕方ないかな?


サクラサクでもサクラチルでも、桜は毎年ちゃんと咲くんだ!


ありがとうございましたm(_ _)m