読書日記2023-229

分岐駅まほろし

清水晴木(著)

[実業之日本社2022年11月発行]

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分岐駅まほろし [ 清水 晴木 ]

 

あらすじ

「あなたの、人生の分岐点はいつですか?」
分岐駅まほろし――。
それは満月の夜だけ現れるという不思議な駅。 過去に後悔を抱えた者たちが行き着く場所だとか。 もしもあの日、あの時、過去の分岐点で違う選択肢の人生を歩んでいたら……。 重く深い後悔を抱えた人たちが、過去の分岐点へと戻り、自分が選ぶことのなかった人生を辿ることで、自身の生き方や人生と向き合う物語。


感想

初読みの作家さんかな?

お邪魔したブログで紹介されていて気になった1冊。


人生の分岐点…

不満や後悔があれば、あの時こうしていれば良かった!ああしていれば良かった!って誰もが思う。


本書では、「~たら」「~れば」の4つの仮定が並んで、5つ目だけは「もしも、あの時――」で終わっている。

この最終話だけは趣が異なっていて、分岐点まで戻っても何も変わらないかもしれないからかな?


結局は違う人生を歩むことによりも今の自分を見つめ直し前向きに生きられる訳ね照れ


本文より…

『過去の手に入らないものの数を数えるよりも、今日の目の前にある大切なものの数を数えてはどうですか?』

『良いことも悪いことも、その場で一喜一憂しながら日々を過ごしていけばいいんだ。そうやって少しずつ前に進んでいくのもひとつの生き方なんだと思う』


読み終わると当然のように、自分の分岐点を考えると思う。

私にも小さな分岐点は多々あったと思うけど、大きく戻りたいと思えるのは思い浮かばす…

色んなことを乗り越えて今があり、それなりに平穏に暮らせているからかな?


皆さんはいかが?


ありがとうございましたm(_ _)m