読書日記2023-205
祈りのカルテ
再会のセラピー
知念実希人(著)
[角川書店2022年8月発行]
✩✩✩
あらすじ
研修を経て、循環器内科医となった諏訪野良太は、学会発表を終えた帰り、医学生時代の同級生である小鳥遊に遭遇する。 小鳥遊が連れていた研修医・鴻ノ池に、研修のエピソードを求められた諏訪野の脳裏に蘇るのは、親身に寄り添ってきた患者たちのこと。 まるで戦場のような救急部、心の傷と向き合う形成外科、かけがえのない“ある人”との出会いと別れを経験した緩和ケア科。 切なくもあたたかな記憶の扉がいま開く。 心震える医療ミステリ「祈りのカルテ」シリーズ
感想
諏訪野先生の研修医時代の思い出話を綴った本書。
ミステリー仕立てになっていて各話の締めはいいですね!
今回も名探偵ぶりが発揮されてて…
されすぎ?
特に最後の話『二十五年目の再会』は落ちが何となく分かってしまった(伏線があったし)ので感動が薄くなり残念…
緩和ケアの教授の言葉が刺さった
《私はこう考えているんだ。疾患を治すだけが「医療」ではないとね。どれだけ医療技術が進歩しても、人間はいつか死ぬ。「命を救う」ことだけを目指したら、医学は「敗北の学問」になってしまう》
では医学はなにを目的にした学問なんでしょうか
《永く、そして、より良い生涯を送れるようにするためにする》と私は思う。
うん、私もそう思う!
しかし、やたらと出てくる天久鷹央先生、他のシリーズ?
こちらは全く未読なので宣伝?
確かに興味深くなってるけどね!
小鳥遊くんや鴻ノ池さんも登場しているのかな?
ありがとうございましたm(_ _)m