読書日記2023-200
雨降る森の犬
馳星周(著)
[集英社2018年6月発行]
✩✩✩✩+
あらすじ
父親を病でうしない、母親との確執を抱えた女子中学生の雨音(あまね)は不登校になり、山岳写真家の伯父・道夫のもとに身を寄せた。 道夫はバーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテルとともに自前のログハウスに住んでいた。 ログハウスの近くには大きな別荘があり、雨音はそこの持ち主の長男で高校生の正樹と知り合う。 雨音と正樹は道夫の影響で登山の魅力を知るようになり、道夫の愛犬ワルテルと自然との触れ合いが、二人の心を少しずつ癒していく。 家族の問題を抱えた中学生と高校生が、道夫とワルテルと過ごすなかで自らの生きる方向性を見出していく、心に響く長編小説。
感想
馳星周作品のお犬様小説をまた読みたくなって借りました。
家族では無い家族!?
大型犬、叔父、隣家の息子、家族関係になるには少し遠い人達が、理想的な家族関係を構築し成長していき、犬を通し人間関係も穏やかに〜♡
だが、またも毒親も登場だったけど…
登山や食もふんだんに出てきて、何が主なのか?とやっぱりお犬様よね!
そして人よりも寿命が短いお犬様との別れは必然!
その辺りは本当に読んでいても辛い…涙必須です経験者としてはリアル過ぎた…
妙に納得した言葉ー✩
『人間は過去と未来に囚われて生きている。脳味噌が発達しすぎた結果だ。なんでも過去の経験に照らし合わせて、未来を予想しようとするんだ』
『動物は違う。今を生きている。瞬間瞬間をただ、精一杯生きているんだ。過去に囚われることも、未来を恐れることもない。』
【今を生きる】って言葉はテッパンだけど、簡単そうで難しい…
やはり人間だも〜ん
今年200冊目!読みすぎやなぁ〜
ありがとうございましたm(_ _)m