読書日記2023-199
君に光射す
小野寺史宜(著)
[双葉社2023年2月発行]
✩✩✩✩✩
あらすじ
僕は三年前に小学校の教師を辞めた。 昼の世界から逃げ込むようにして選んだ仕事は夜勤の警備員。 他人と深く関わらずに生きようと決めていたはずだった。 でも、勤務先で置引未遂を犯した10歳の少女との出会いが、立ち止まっていた僕を動かして……。 自分を犠牲にしてまで誰かを助けることは愚かなことだろうか?
本屋大賞第二位のベストセラー『ひと』の著者が贈る、ひとりで頑張ってしまう人への応援歌!
感想
表紙のイメージから何となく敬遠していた本書。
だけど、読んで良かったです!
あまり人気がないのか図書館の棚で出会いました
全体の雰囲気としては『まち』『ひと』系ですね。
だから、小野寺さんらしい!?![]()
主人公は元教師の施設警備員。
教師時代の 28歳29歳と、現在32歳33歳が描かれている。
正直なところ焦れったい場面も多々…
が、まさに《自分を犠牲にしてまで誰かを助けることは愚かなことだろうか?》ですね![]()
それも複雑な家庭で育った彼だからこその感覚であるんだろうな…
最近は私の感想では"毒親"って言葉を記する機会が多くて嫌になる![]()
それだけ世の中には氾濫しており、社会問題でもあるってことでしょうね。
小さな子供を数時間いや数分でも1人で置いておくだけで心配なのに、数日なんてあり得ない!
そしてそれがどんなにその子の心の闇になるのかと知ると心が痛い…![]()
ありがとうございましたm(_ _)m
