読書日記2023-192
リズム・マム・キル
北原真理(著)
[光文社2021年11月発行]
✩✩✩✩
あらすじ
十二歳の少女・壊れた殺し屋・血の鎖。 ごりごりハードな物語なのに、思わず号泣!
――書評家・吉田伸子
中学受験生、殺し屋、弁護士、フリーター。 〈虐げられた子供たち〉が出会い、烈しく歪な〈母を殺す〉戦いがはじまる。
熱きノンストップ・エンターテイメント!
感想
初めましての作家さん。
が、驚きました! 冒頭からの残虐シーン
こりゃ〜挫折するかも…
なんて思いつつ読み進めて、前半の暴力的な世界に嫌悪感を抱きつつ、中盤から後半にかけて少女と殺し屋のお互いの人生の類似点から変わりゆく二人の関係性と、交互に語る二つのストーリーに夢中になって読んじゃいました
不覚にも私…その少女と殺し屋のお互いを見つめ合い思いやる姿にウルウル
親に翻弄された被害者、温かい愛情に飢えた子供、感情移入してしまいました
しかし、お坊ちゃま軍団の半グレ野郎たちは、正直この世から抹殺すべし!
しかしその親もこの小説では同類で、この親にしてこの子あり
サイコ的なサスペンスは苦手なはずなのに、妙に惹きつけられたお話でした!
ありがとうございましたm(_ _)m