読書日記2023-188

夜が明ける

西加奈子(著)

[新潮社2021年10月発行]

✩✩✩


夜が明ける [ 西 加奈子 ]


あらすじ

15歳の時、 高校で「俺」は身長191センチのアキと出会った。 普通の家 庭で育った「俺」と、 母親にネグレクトされていた吃音のアキは、 共有できる ことなんて何一つないのに、 互いにかけがえのない存在になっていった。  大学卒業後、 「俺」はテレビ制作会社に就職し、 アキは劇団に所属する。  しかし、 焦がれて飛び込んだ世界は理不尽に満ちていて、 俺たちは少しずつ、 心も身体 も、 壊していった......。
思春期から33歳になるまでの二人の友情と成長を描 きながら、 人間の哀しさや弱さ、 そして生きていくことの奇跡を描く。



感想

表紙が好みでなくパスしていたが、読まれた方のレビューが好印象だったので、予約が減ったし読んでみた。


だが…やはり表紙の不気味さと物語の苦しさがイコールだと感じたな…真顔


読み進める程に、主人公2人それぞれの切実な現実が胸に迫ってきた。

ただ救われて欲しい!

いつ救われるんだろう!?

というような気持ちで最後まで読んだが、彼らは救われたんだろうか??

夜は明けたんだろうか??

それを信じるのがこの話の目的ではあるだろうけど、世の中や病気はそう簡単ではない…


虐待、貧困、奨学金返済、ブラック企業といった現実、読みながら苦しくなってきた魂


いつもの読書と違い、感情移入はしたくないと思いながら常に読んでいたので苦労して読了でしたアセアセ


ありがとうございましたm(_ _)m