読書日記2023-184
メロスの翼
横関大(著)
[講談社2023年5月発行]
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あらすじ
世界中の強豪選手が集結した「第1回東京レガシー卓球」。 会場では、急遽出場となった毛利翼(マオリーイー)という中国の補欠選手が注目を集めていた。 初戦でいきなり世界ランク3位の選手を一蹴した男のユニフォームには、中国選手のはずなのになぜか日の丸が縫い付けられていたのだ。 不思議な選手の登場に動揺するテレビ局の中継スタッフが調べると、6年前、毛利翼(もうりつばさ)という大学生が、殺人の罪で逮捕されていたことが明らかになる。 カメラに映る男とその大学生は同一人物なのだろうか? 過去と現在をつなぐ、絆のラリーが始まった。
感想
表紙からも伝わる二人の男の友情物語だった。
横関作品にしては、コミカルさとどんでん返しを封印した涙と感動の物語でしたね!
現在と過去を行き来しながら、この選手は何者か?
21年前から遡り明らかにされていき、育児放棄、イジメ、大学の隠蔽体質、政治家と警察の関係など社会問題がてんこ盛りでした。
ただ私にはその育児放棄とイジメが先にインプットされてしまい、啓介も家庭の事情がなければヤバいボンボンになっていたのでは?と思えてしまった
素直に熱い友情に感動がピークにならなかったのは…
きっと今は私が齢だから疲れているからかな?
メロスは友を助けるために走る、たとえどんなに離れていても思いは伝わる…
うん、そうでなくっちゃね
ありがとうございましたm(_ _)m