読書日記2023-182
スモールワールズ
一穂ミチ(著)
[講談社2021年4月発行]
✩✩✩
あらすじ
最終話に仕掛けられた一話目への伏線。 気付いた瞬間、心を揺さぶる、鳥肌モノの衝撃が襲う!!
夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。 「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。 初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。 人知れず手紙を交わしつづける男と女。 向き合うことができなかった父と子。 大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。
誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。
感想
鳥肌モノの衝撃…?
残念ながら、私にはそれ程でもなかったけど、上手い繋がり方でここでそうきたか!とは思いました!
そこに子供のこともチラリと入ったら衝撃的だったかも?
6つの短編、どの話も想定外の方向へ向かっていくのはムムム
家族にまつわる話ばかりで、どの話も暗くて重いな。
唯一『魔王の帰還』が毛色が違って爽快〜
「ネオンテトラ」と「ピクニック」はちょっとゾッとして、ホラー要素もありましたね…
人って自分が見聞きした世界しか知りようがなく、それがスモールワールズ?
私達はそんなスモールワールズで、金魚の如く口をパクパクして生きてるのかもね
ありがとうございましたm(_ _)m