読書日記2023-178

汝,星のごとく

凪良ゆう(著)

[講談社2022年8月発行]

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汝、星のごとく [ 凪良 ゆう ]


あらすじ

その愛は、あまりにも切ない。 正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。 ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。 生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。


感想

やっとやっと回ってきて読めました!

さすがに本屋大賞になる本キラキラ

伏線回収が素晴らしい作品でしたグッ


恋愛体質なシングルマザーの息子と、父親が浮気して家を出て行った娘、その心の闇がなんとも切ない…。


精神的に弱い親をかかえたヤングケアラー問題、閉鎖的な島での暮し、苦しいなぁと思う場面が多くイライラムカムカムカムカハッ疲れた…


子供だけど大人にならざる得なかった二人に幸あれーーと願いながら読んでたが、北原先生以外の大人が最低な人ばかりで…

特に暁海の父親とその不倫相手が偉そうに語るたびにどうも疑問に思う私は度量が狭い?


北原先生の存在は大きいけど、実際にはあり得ないタイプだし…う〜ん!?…

プロローグで既に登場したのでその縁を期待したけど、あまりに唐突な展開で…ん?

プロローグとエピローグはほぼ同じ文章だけど、それを受け取る読者の気持ちは違いますよね!


正しく誰かに依存して生きるということと、自分の責任で正しさを捨て自分の人生を選んで生きることの違いって難しいな…


この台詞は必要だったのか?

『京都人は男も女も扱いが難しいよなあ。やんわりプライド高しい』

よく京都人の言い伝えを当たり前みたいに書かれるけど、凪良さんも京都人ならば…悲しい


ありがとうございましたm(_ _)m