読書日記2023-177
覇王の轍
相場英雄(著)
[小学館2023年2月発行]
✩✩✩✩
あらすじ
鉄路の下に巨悪は眠る。
警察キャリアの樫山順子は、北海道警捜査二課長に突如、着任することになった。 歓楽街ススキノで起きた国交省技官の転落事故と道内の病院を舞台とした贈収賄事件を並行して捜査するなか、「独立王国」とも称される道警の慣習に戸惑う。 両事件の背景に、この国の鉄道行政の闇が広がっていることも知り……
「日本列島改造論」から半世紀、新幹線神話の虚と実――。
感想
久々の相場作品。
社会問題を題材に、お得意の警察と政治という世界。
主人公の樫山順子は、「震える牛」シリーズ最新作の『アンダークラス』で田川信一とバディを組んだキャリア警察官です。
が…
覚えてない
時々出てくる"先輩刑事のやり方"というフレーズが"なるほど!"なのよね!
キャリア警察官が疑問に思った事を、どんどん捜査し解決へ
余りにも上手く行きすぎるな…
と思ったら、やっぱりね!
そう簡単には終らず、政治の醜い部分?やはりもみ消し…
お国の偉い方は言った
『この国全体のバランスを見て、その時々に応じて判断を下し、関係機関と調整を行ってきました』
現実にも私達一般市民が知らない重要案件、どれだけ調整されてきたんでしょうね
《この国は「覇王の轍」の呪縛に五〇年以上縛られたままだ》
既得権益というのが、まさにこの国には昔からあった…
いつまでたっても無くなることのないこの既得権益層への切込みを期待するのは無駄なのかな?
ありがとうございましたm(_ _)m