読書日記2023-168
水やりはいつも深夜だけど
窪美澄(著)
[角川書店2014年11月発行]
✩✩✩✩+
あらすじ
思い通りにならない毎日、言葉にできない本音。 それでも、一緒に歩んでいく――だって、家族だから。
セレブママとしてブログを更新しながら周囲の評価に怯える主婦。
仕事が忙しく子育てに参加できず、妻や義理の両親からうとまれる夫。
自分の娘の発達障害を疑い、自己嫌悪に陥る主婦。
出産を経て変貌した妻に違和感を覚え、若い女に傾いてしまう男。
父の再婚により突然やってきた義母に戸惑う、高一女子。
同じ幼稚園に子どもを通わせる家々の、
もがきながらも前を向いて生きる姿を描いた、魂ゆさぶる5つの物語。
感想
意味深なタイトルと表紙が気になり借りた1冊。
あらすじを見て、やっぱり同じ幼稚園が共通なんだ!
と思った程度の絡みもない5編の短編。
どの話の家族も、ごく身近にいるんだろうなという感じのするリアルさがあり、それが胸が詰まるような息苦しさを感じる場面が幾つもあった。
少しだけ力を抜けば上手くすり抜けられそうな事柄だけど、それが難しいのよね…
植物は黙って水をあげれば自然に育つが、人間関係はそうはいかない…
色んな事がどうすればうまく育つのかを考えさせられる本でした。
ありがとうございましたm(_ _)m