読書日記2023-161
奇跡
林真理子(著)
[講談社2022年2月発行]
✩✩✩
あらすじ
男は世界的な写真家、女は梨園の妻
「真実を語ることは、これまでずっと封印してきました」 生前、桂一は博子に何度も言ったという。 「僕たちは出会ってしまったんだ」 出会ってしまったが、博子は梨園の妻で、母親だった。 「不倫」という言葉を寄せつけないほど正しく高潔な二人ーー。 これはまさしく「奇跡」なのである。 私は、博子から託された”奇跡の物語”をこれから綴っていこうと思う。
数々の恋愛小説を手掛けた林真理子が、一生に一度描かずにはいられなかった”本当にあった”愛の物語。 38年ぶりの書き下ろし!
感想
林さんの38年ぶりの書き下ろしと言うので期待したが…残念
どんなに言葉を尽くそうと、やはり不倫は不倫!
出逢いは『奇跡』でも大人として社会人としての秩序は大切だと思う。
3歳の息子を連れての密会。
息子が懐いたからって、二重家庭の影響が全くなかった訳がないはず。
こんなに都合良く、子供も周りも応援してくれる不倫なんか普通ある訳ない。 主役の女性を持ち上げ過ぎですね。
ほぼほぼ実話であるというのは伏せる方が良かったのでは?
それが元婚家への最低の配慮ではないかな!?
プロローグの著者の言葉
私は「出会ってしまった」男と女の物語を書いて世に問うてみようと思う。この本を読み終えたら、誰しもが二人は結ばれて当然と感じるに違いない。
う〜ん、どうかな?(¯―¯٥)
間違っていても(世間的にだけど)自分を正当化するタイプは苦手…。
私の母もそういうタイプなので読みながら重なったのかも(-_-;)
ありがとうございましたm(_ _)m