読書日記2023-122

恋愛の発酵と腐敗について

錦見映理子(著)

[小学館2022年2月発行]

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恋愛の発酵と腐敗について [ 錦見 映理子 ]

 

  あらすじ

不倫の恋に破れ、勤めていた会社を辞めた万里絵。 知らない町で、夢だった喫茶店を開き、ここで穏やかに暮らしていこうと決心する。 そんな矢先、店に奇妙な男が現れる。 その男・虎之介は、商店街の一角にできたパン屋で働くパン職人。 仕事においては高い技術を誇り、実直な職人気質な男だが、こと女に関してはだらしないことこの上なく、町の女達が翻弄される。 

そんなある日、自由奔放な虎之介に振り回されてきた女達に厳しい現実がつきつけられる。 その後、女達に予想外の結末が訪れる


  感想

女性の恋愛?執着?

ひとりの男と女性3人の恋愛模様で、ドロドロの様相を呈しているのに、男女の仲とパンの発酵と恋愛に溺れていく様が見事に重ねられていて何とも…じめっとねっとりしている。

まさに発酵と腐敗?!魂


懲りない男の行き着く先と、修羅場を経験した女の行き着く先。


ただ共感しにくく、優柔不断な男に嫌悪感で入り込めなかったかな…。

結末は、ちょっと出来過ぎ?!

女性たち、さすがにこの関係性で仲良くはなれないよな…。ワタシはね


ありがとうございましたm(_ _)m