読書日記2023-118

海路

藤岡陽子(著)

[光文社2011年6月発行]

✩✩✩✩


【中古】海路 / 藤岡陽子

 

あらすじ

独りで過ごす寂しさを感じながらも、診療所で懸命に働く43歳の看護師。 ある日突然、老医師が閉院すると言い出した。 そして、その日を前に失踪した。 唯一の居場所を失った彼女は、先生を捜す旅に出る…。


感想

何気なく図書館の棚にあったのを借りた古い本だけど、後に予約が入ったので急いで読んだ。

137ページの短い薄い本で1時間程で読めちゃいました!


テーマ競作小説だったのね!

テーマは〘死様〙しにざまびっくり


私が常々用いてしまう言葉だけに前のめりで読んだ!死様は生き様だと思うというのが持論…
70代の医師の死生観に40代の看護師が戸惑い迷う姿が、読者も同じく戸惑うのかも?!

それぞれ人生でこれまで手に入れたもの失ったもの手放さないものがある。
そして人生の終末へ向かうなかで自然的に取捨選択がなされていくのかな…
満ちて引く海のような…
『海路』というタイトルにその辺りを絡めているんだろうか?

死をどこで迎えるのか、これから自分はどうしたらいいのか?
考えさせられる1冊でした。

シリーズものではないけど、他の本も徐々に読んでみたいと思います!

ありがとうございましたm(_ _)m