読書日記2023-77
夏の体温
瀬尾まいこ(著)
[双葉社2022年3月発行]
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あらすじ
夏休み、小学3年生の瑛介は血小板数値の経過観察で1ヶ月以上入院している。 退屈な毎日に、どうしたっていらいらはつのる。
そんなある日、「俺、田波壮太。3年。チビだけど、9歳」と陽気にあいさつする同学年の男子が病院にやって来た。低身長のための検査入院らしい。 遊びの天才でもある壮太と一緒に過ごすのは、とても楽しい。 でも2人でいられるのは、あと少しだ──。
感想
瀬尾さんの文体は優しい!
物語はちょっと辛いけど、なんか包まれるような温かみがある。
表題の『夏の体温』
小学生って子供だけど、子供なりに懸命に生きているんだと思わせられた!
小学生でも、たった三日間の出会いでも、人生を変える出会いってあるんだよね!
そして、もう2編。
悪い人を題材に小説を書こうとする大学生作家を描いた『魅惑の極悪人ファイル』
転校したばかりの中学生がクラスに溶け込めない様子を描いた『花曇りの向こう』
《友達》《友情》
どれも、人との出会いが人を変えていく心温まる物語だった
ありがとうございましたm(_ _)m