読書日記2023-66
シャドウワーク
佐野広実(著)
[講談社2022年9月発行]
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あらすじ
ソーシャル・ミステリーの旗手が衝くドメスティック・バイオレンスの闇
4日に1人、妻が夫に殺される。 声を上げられないDV被害者たちが、今日もどこかで心と体に瀕死の重傷を負っている。 暴力夫から命がけで逃れ、江ノ島を望む風変わりなシェルターにたどり着いた紀子。 その家には、ある一つの「ルール」があった。
命すら奪われかねない状況に置かれながら法に守られず、絶望の果てを見た女たちが生きる世界とは。究極のシスターフッド・ノワール!
感想
初読みの作家さんです。
ソーシャルミステリーの旗手?
社会派小説ってことかな?
確かにこのお話は、ミステリー部分を別としては大きな社会問題!
DV (ドメスティックバイオレンス)
最近は男女逆なのもあるけど、やはり多いのは夫による妻への暴力だろう。
話は2人の女性目線で交互に綴られ、共に夫にDVを受けていた。
一人は逃げ、一人は闘う女刑事
しかし共にその存在に心身ともに破壊されていた…
なんともやるせない話です!
前半は隠れ家シェアハウスでの話から、これで立ち直り前に進むのかな?と…
それと刑事とがどこで繋がるのかも興味深く読み進めると…
およ?! そういう展開になるのね
これが佐野ワールドなのかしら?
幸せにしてくれない法律は守れない…自分たちの手で法律を!
ありだと思ってしまった私です!
著者の他の本も興味深いな。
ありがとうございましたm(_ _)m