読書日記2023-23
宙ごはん
町田そのこ(著)
[小学館2022年6月発行]
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あらすじ
宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。
宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。 待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。 代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。 花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。 ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。 その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。
感想
読み進めるうちにどんどん深く惹きつけられ、読了後は余韻に浸りたくなる作品でした!
主人公の宙(そら)の3歳から大人への成長物語ではあるけど、同じように周りの大人も成長していく様に心温かくなった
大人も成長しなくっちゃー!
嫌悪感ありありの母親も、その過去には壮絶な経験があったり…
それぞれの胸の内は、その人にしか分からないんだとも…
第五話でいきなり"やっちやん"が…
思わず「えぇーー!」って叫んじゃったわよ
私はいつも読書しながら、気になった言葉に付箋を貼るんだけど、今回は見事にカラフル〜
幾つか紹介
《あの人は母親になれない人なんだよね…》
《僕が本を読むのは、本の中の家族愛がファンタジーみたいに感じられるからなんだ…》
《謝罪って時には自分のためのものになってしまうんだね…》
読み終わった時に、こういうのが本屋大賞になりそう〜
と思ったら…
2023年の本屋大賞にノミネートされてました
やっぱりね
ありがとうございましたm(_ _)m