読書日記2023-23

宙ごはん

町田そのこ(著)

[小学館2022年6月発行]

✩✩✩✩✩

 

宙ごはん [ 町田 そのこ ]

 

あらすじ

宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。
宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。 待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。 代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。 花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。 ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。 その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。


感想

読み進めるうちにどんどん深く惹きつけられ、読了後は余韻に浸りたくなる作品でした!


主人公の宙(そら)の3歳から大人への成長物語ではあるけど、同じように周りの大人も成長していく様に心温かくなったキラキラキラキラ

大人も成長しなくっちゃー!


嫌悪感ありありの母親も、その過去には壮絶な経験があったり…

それぞれの胸の内は、その人にしか分からないんだとも…


第五話でいきなり"やっちやん"が…

思わず「えぇーー!」って叫んじゃったわよガーン


私はいつも読書しながら、気になった言葉に付箋を貼るんだけど、今回は見事にカラフル〜オーナメント


幾つか紹介

《あの人は母親になれない人なんだよね…》

《僕が本を読むのは、本の中の家族愛がファンタジーみたいに感じられるからなんだ…》

《謝罪って時には自分のためのものになってしまうんだね…》


読み終わった時に、こういうのが本屋大賞になりそう〜

と思ったら…

2023年の本屋大賞にノミネートされてましたびっくり


やっぱりねウインク


ありがとうございましたm(_ _)m