読書日記2023-16

風の港

村山早紀(著)

[徳間書店2022年3月発行]

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風の港 (文芸書) [ 村山早紀 ]

 

あらすじ

そんな時は待とう、静かに。諦めず。 いい風があなたに吹く日まで。 そこに降り立ち、飛び立つまでのひととき。 旅人たちの人生が交差し、奇跡が起こる。全4話
第一話 旅立ちの白い翼
夢破れて、故郷の長崎へ戻る亮二は荷物をまとめて空港へ。似顔絵画家の老紳士と出会い思わぬ言葉をかけられる。
第三話 夜間飛行

恵と眞優梨は33年ぶりに空港で再会する。
少女の日のすれ違いと切ない思い出を名香の香りに乗せて。

感想

長崎在住の著者が、出版社との打ち合わせ等で飛行機を利用する機会が多く…

『行き交うひとびとの足音や声に、耳を澄ませたことがありました。

みんな旅の途中なんだな。それぞれの旅の。そして人生の。ひとときここで翼を休めて、またそれぞれに飛び立つんだな――。
そう思うと、みなが同じ大きな船に乗り合わせた旅人のように思えて、愛しくなりました。
その時の気持ちが核になり、『風の港』は生まれました。』


と、この物語が生まれた経緯がありました。


ほんのわずかな時間、旅人たちの人生が交差するように出会い、また別れていく…

そんな空港を舞台にした優しい連作短篇集でした!


色んな人の色んな人生、旅立つ人や帰ってきた人、夢を求める人も夢破れた人も、

受け入れてくれるのが空港という器?!


数え切れないほど空港にも行ったけど、今までそんなことを考えたこともなかったが、この本を読んだら次からは違う見方が出来そうです照れ



ありがとうございましたm(_ _)m