読書日記2023-15
あずかりやさん
大山淳子(著)
[ポプラ社2013年5月発行]
✩✩✩✩✩
あらすじ
「一日百円で、どんなものでも預かります」。 東京の下町にある商店街のはじでひっそりと営業する「あずかりやさん」。
店を訪れる客たちは、さまざまな事情を抱えて「あるもの」を預けようとするのだが…。
「猫弁」シリーズで大人気の著者が紡ぐ、ほっこり温かな人情物語。
感想
またも大山淳子さんのシリーズものに出会ってしまいました
試しに読んでみた1巻目。
これは『猫弁』とはまた違う面白みがあり、気持ちが穏やかになる感じでした
盲目の店主、語り手にお店ののれんやカウンター、自転車、ネコなどが 一編ごとに登場。
普通ならばファンタジー部類になるけど、この物語ではそこがいいんです!
暗闇も淡々と流れる時間も、そして孤独にも耐えて、失明したことも両親が去ったことも…
穏やかに受け入れている店主と訪れる人たちの時間が優しいです!
猫さんの語り手からのエピローグ、ジワジワとこみ上げるものがありました
ありがとうございましたm(_ _)m