2022-219
人でなしの櫻
遠田潤子(著)
[講談社2022年3月発行]
✩✩✩
あらすじ
しがない日本画家の竹井清秀は、妻子を同時に喪ってから生きた人間を描けず、「死体画家」と揶揄されていた。 ある晩、急な電話に駆けつけると、長らく絶縁したままの天才料理人の父、康則の遺体があり、全裸で震える少女、蓮子がいた。 十一年にわたり父が密かに匿っていたのだ。 激しい嫌悪を覚える一方で、どうしようもなく蓮子に惹かれていく。
感想
遠田作品は重くて暗くてしんどいのは覚悟しているけど、こちらは…
う〜ん
正直、好みではなかったかな?!
父親の身勝手さに呆れて、そんな父親を嫌っていた息子の行動にも驚きました。
まさに狂気と官能で、凡人には理解不能な天才たち?!
あまりにも常識を逸脱しているよな…
絶賛される読者も多いけど、『銀花の蔵』『雪の鉄樹』『オブリヴィオン』など感動作品に比べて、ちょっと毛色の違うと思える本書。
ただ舞台の京都はもちろん、山口の神社の鳥居の情景も知っているので、そこは読んでいて嬉しくなりました(*^^)v
ありがとうございましたm(_ _)m