読書日記2022-178

アンダークラス

相場英雄(著)

[小学館2020年11月発行]

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感想

秋田県能代市で、老人施設入居者85歳の死体が近隣の水路から発見された。 雪荒ぶ現場に、容疑者として浮上したのは、施設で働くベトナム人アインである。 外国人技能実習生のアインは、神戸の縫製工場で働きながら、僅かな収入を母国の家族へ送金する日々を送っていた。 重篤なガンを患っていた入居者に請われて、自殺を幇助したとの自供を始める。これで解決か…。

捜査官らは安堵したが、ひょんなことから捜査に加わった警視庁継続捜査班の田川信一は、死体の「手」に疑いを抱いた。 捜査線上にあがったのは、流通業界の覇者として君臨する世界的IT企業サバンナだった―。 

 

アンダークラス [ 相場 英雄 ]

 

感想

田川信一シリーズの第3弾でした。

相変わらずそういうことに疎く借りちゃいましたアセアセ


夫が先に読んで、単独で読んでも違和感なしと言い絶賛したので挑戦?!


社会派小説ですね。

正当な刑事ものという感じで、現代的な問題を含めて社会情勢を皮肉った事件?

それをひとつずつ検証しつつ解き明かしていく!

作者の技量の上手さを目の当たりにした感じです。


アンダークラス=下層階級

最終章での話には怒りよりも恐怖でした…

これからの日本はどうなるのか?


《置いてきぼりになる日本》

《後進国になったことを日本人は受け入れるべし》


余談ですが、最近値上げラッシュの中でマックもあります。ハンバーガーは約20円アップで150円。しかしアメリカでは400円以上。スイスなんてどえらいとか。

その差額が時給に反映されているそうな…


ミステリーの形を取りながら、経済や社会を学べる教育的な側面を持っているの相場作品ですね!


シリーズ2作も手元にあるので、学ばせて貰います(^^)v


ありがとうございますm(_ _)m