読書日記2022-174
母のあしおと
神田茜(著)
[集英社2018年8月発行]
✩✩✩✩
あらすじ
平凡なお母さんなんて、きっとどこにもいない。 妻で、母で、娘で、そしてたった一人の「私」だった。 ある女性の人生を遡ってたどる、感動の連作集。
愛する妻の死後、楽しく暮らすことに後ろめたさを覚える夫。(「はちみつ」)
「私はあなたのお母さんじゃない」恋人の言葉が忘れられない次男。(「もち」)
義母に嫌われているのではないかと悩む長男の婚約者。(「ははぎつね」)
母・道子の人生は"平凡"な、どこにでもあるものだったのだろうか──?
道子の死後から少女だった頃まで、その人生を遡る。 七つの視点で綴られた感動の連作集。
感想
多分、70代後半で亡くなった道子さん。
その半生を、夫や子供の目線で遡っていくというのは、割と珍しい文体かもしれない。
平成28年→昭和28年までの7つのお話。
最初は3年半前に道子さんを亡くした夫。
妻を想いながらも淡い恋?の、なんともほのぼので"いいやん"
次はマザコンの次男くん、まぁね〜男はだいたいがそうなんだから"いいよ"
と、こうして妻や母の思い出を家族や周りの人が語っていくほのぼの系と思いきや…
過去になるに連れて、不穏な感じ?
長い人生には色んな紆余曲折があるもんです。
しかし、長男の婚約者がはるばる(東京→北海道)初めて挨拶に来た時の態度はどうよ!?
親として大人として悲しくなりました
母としての紆余曲折があったのは、その後を読めば多少の理解もするけど、その態度はまるで子供なのには苦笑いでした
ありがとうございましたm(_ _)m