読書日記2022-161

風よ僕らの前髪を

弥生小夜子(著)

[東京創元社2021年5月発行]

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風よ僕らの前髪を [ 弥生小夜子 ]

 

あらすじ

これは罪と罰、そして一生終わらない初恋の物語だ。
弁護士の伯父が何者かに殺害された。 犯人は未だ杳としない中、伯母は密かに養子の志史を疑っていた――伯母から志史の身辺調査を依頼された元探偵事務所員の若林悠紀にとって、志史は家庭教師として教えた子供の一人だった。 誰にも心を許そうとしなかった志史の過去を調べるうちに、悠紀は愛憎が渦巻く異様な人間関係の深淵を覗き見ることになる。

圧倒的な筆力に選考委員も感嘆した第三十回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。


感想

初読みの作家さん。

とても読みやすい文章で、正統派のミステリって感じですね。

ひとつひとつ丁寧に謎解きをしていく、物語が膨らんでいく?

こういうのは久々で、ある意味安心して読めました。


少年の心模様が繊細で時々ドキッとさせられるが、内容としては早い段階で何となくつかめてしまい驚きが薄かったかも?!

そういう意味でも安心ですねウインク

それでも最後の展開は予想外だったけど…。


しかし、まともな大人は親はいないのか!と言う怒り💢

醜い人間の心は限りなく醜いんだろうな…。


少しまどろっこしい表現や辿々しさでボヤケた感もあったかな??


ありがとうございましたm(_ _)m