読書日記2022-153
ウエルカム・ホーム!
丸山正樹(著)
[幻冬舎2022年5月発行]
✩✩✩
あらすじ
介護される人は、どんな世界を生きているのだろう
特養老人ホームの日常にあふれる謎。
それは人生の軌跡につながっていた
笑ったのち、7回泣けます。
大森康介は新米介護士。特別養護老人ホーム「まほろば園」で働き始めたものの、便臭にはまだ慣れることができない。 しかも認知症の人、言葉が不明瞭な人相手の仕事は毎日が謎解きだ。 認知症の登志子さんが一度だけ食欲を取り戻したのはなぜ? 口に麻痺のある當間(とうま)さんが言う暗号「アアイオウエ」の意味は? その答えにたどり着いた康介は、この仕事の面白さにちょっとだけ気づき……。
感想
7回泣けたかな?
私は3回かな〜
第7話までで構成されていて、第6話まで読んでどっぷりハマっていた!
が…
最終話を読んで、そしてあとがきを読んで、その気持ちが一気に下がったかな
そのクライマックスとなる最後の事件には動機が…う〜ん(´ε`;)
分かりますよ!
自宅での介護が限界で施設に入居しても、やはり手厚さを求めるのは家族としては当たり前。
しかし介護施設の実情や職員さんの現実から、ある程度の妥協も仕方ないともね。
著者は、これだけ介護職の厳しい現実を体験してリアルに書かれたのに、その問題点がズレているように感じました。
まぁ〜それを問題提議したかったのだろうとは思うけど、これだけ過酷な現場の人にこれ以上を求めるともっと離職者が増えるのでは?
お上の方々、国葬をする莫大な費用をこういう場に使う方が"生きた使い道"ではないでしょうかねぇ…
ありがとうございましたm(_ _)m