読書日記2022-139
私は女になりたい
窪美澄(著)
[講談社2020年9月発行]
✩✩✩
あらすじ
赤澤奈美は47歳、美容皮膚科医。 カメラマンだった夫とは別れ、シングルマザーとしてひとり息子を育て、老いた母の面倒を見ながら仕事一筋に生きてきた。
ふとしたことから、元患者で14歳年下の業平公平と、事故に逢うように恋に落ちてしまう。 心を閉ざすように生きてきた奈美の、モノクロームだった世界が、色と音を持ち始めた。もう一度軽やかな私へ。
美しい人生讃歌小説。
感想
アラフィフでバツイチシングルマザーで、元夫とのトラブルありの美容皮膚科クリニック院長で、俗に言う美魔女ね。
そんな中年女性の恋愛がメインからこの題名なんでしょうね?!
どの立場で読むかによって、賛否あるかな?
女性として、母として、娘とし、会社の責任者として、
私は、中年女性としての"女"じゃなくなる怖さは知ってるし、母としての立場も娘としても仕事の責任感も、全てがそれぞれにそれなりに理解できて共感出来ました。
理性だけでは制御できないこともあるだろうが、余りに男に溺れる姿はちょっと引いたかも…
私の母は"女"として生きた人。
だから、本書での息子の言葉は沁みますね。
子供にとって親は、男でも女でもある必要がないんですもの。
映像化されたら面白いのができそうだと思いました。
ありがとうございましたm(_ _)m