読書日記2022-144
むき出し
兼近大樹(著)
[文藝春秋2021年10月発行]
✩✩✩✩
あらすじ
小さい頃から、殴って、殴られるのが普通だった。 誰も本当のことを教えてくれなかった。 なぜ自分だけが、こんな目にあうんだろう――上京して芸人となった石山の前に現れる、過去の全て。
ここにいるのは、出会いと決断があったから。
著者渾身の、初小説。
優しい眼差しが
純粋な言葉が
誠実な覚悟が
重要な小説を生んだ。
(又吉直樹)
感想
著者は芸人さん、EXITのピンク頭のチャラ男ね。
彼が小説家デビューしたと知ったので読んでみた。
小説というか自叙伝ですよね?
なかなか壮絶な生育であり、かなりの問題児。
発達障害?!かとも思えるけど、誰かに認めてほしい、自分を肯定してほしいという欲求を暴力で周囲をねじ伏せることでしか表現できないなんて…。
殴られるのも嘘吐くのも寂しいのもぜんぶ「普通」だと思うから、自分は加害者ではなく被害者だとしか思えなかった時代。
そんな彼が又吉直樹氏の『第2図書係補佐』を読んで人生観が変わったとか。
売れだして数年経った時に、実際に文春砲を浴びて、過去の悪事が露見したってな。
その時の心情もかなり美化されてるようには思えるけど、彼をテレビで見る限り悪いやつには見えないと感じる私。
今日の24時間テレビでマラソンを走るんですよね。
苦しい時って素の顔が現れますよね。
気にしてみようかな!?
頑張れよ〜!
ありがとうございましたm(_ _)m