読書日記2022-138
民王
池井戸潤(著)
[ポプラ社2010年5月発行]
✩✩✩✩✩
あらすじ
夢かうつつか、新手のテロか? 総理と息子の非常事態が発生――。
「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ! 」 漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた。
総理の父とドラ息子が見つけた真実のカケラとは!? 謎が謎をよぶ、痛快政治エンタメ!
遠藤憲一×菅田将暉W主演でテレビ化されて大反響――『民王』伝説はまだまだ終わらない!
感想
12年前に刊行されドラマにもなったお話。
いやぁ〜かなりあり得ん話だけど面白い!
池井戸さんには珍しいコメディですね。
はっきり言ってバカバカしい!
著者本人も言われてます
『内閣総理大臣の誤読が報じられるたび、どうしてそんなことが起きるのか不思議でなりませんでした。2009年当時のことです。1億2000万人も国民がいるのに、なんでそのリーダーが漢字を読み間違えるのか――。(中略)
いっておきますが、私にはとくに政治信条もなければ、当時の内閣総理大臣に対しても、好きとか嫌いとかいう感情もありません。
ただひとりの冷静で客観的な物書きとして、当時誰も気づかなかった真実を世の皆さんに知らしめるために、この小説を書いています。 どうか、くだらないとかバカバカしいとか、いわないで頂きたい。 そんなことは、書いている本人が一番よくわかっています。
(この雑文に書かれていることは、すべてフィクションであり実在の人物とはなんら関係がありません。ちなみに、作者の脳波も正常であります。)
――本の話インタビュー「自著を語る」より
これを読んでまた笑っちゃいました!
バカバカしいけど夢中にさせてくれた本書、やはり『半沢直樹』で一世風靡した池井戸作品ですね(^^)v
ありがとうございましたm(_ _)m