読書日記2022-126
銀花の蔵
遠田潤子(著)
[新潮社2020年4月発行]
✩✩✩✩
あらすじ
秘密を抱える旧家で育った少女が見つけた、古くて新しい家族のかたち。
大阪万博に沸く日本。 絵描きの父と料理上手の母と暮らしていた銀花は、父親の実家に一家で移り住むことになる。 そこは、座敷童が出るという言い伝えの残る由緒ある醬油蔵の家だった。 家族を襲う数々の苦難と一族の秘められた過去に対峙しながら、少女は大人になっていく―。
圧倒的筆力で描き出す、感動の大河小説。
感想
ひとりの女性の一代記ですね。
ちょうど同世代の女性なので、時代背景にすんなり溶け込みました。
序章から安心できる結末を予想しえるのはいいですね!
すべての登場人物にそれぞれ複雑な生い立ちや過去があり、よくここまで次々とと思わせてくれる。
殺人事件もあり、父の事故死もあり、 窃盗症や育児放棄まで…
一度罪を犯すと一生負わなくていけない重荷を背負う、家族も同様。
それも分かるけど、罪を償った人に世間は厳しいものですね…
最近読むのにこういうのが多いなぁ
ありがとうございましたm(_ _)m