読書日記2022-92

包帯クラブ

天童荒太❨著❩

[ちくまフリマー新書2006年6月発行]

☆☆☆☆

 

包帯クラブ (ちくまプリマー新書) [ 天童荒太 ]

 

あらすじ

関東のはずれの町に暮らす高校生、ワラ、ディノ、タンシオ、ギモ、テンポ、リスキ…傷ついた少年少女たちは、戦わない形で、自分たちの大切なものを守ることにした…。

いまの社会をいきがたいと感じているすべての人に語りかける長編小説。

2003年発表、映画化もされた話題作を、文庫化に際し、全ページにわたり加筆、作品としての密度をさらに増した。


感想

2006年(2003年?)に発刊された本書に、16年後に続編が出たと知り、まずはこちらからと読みました。


心の傷に包帯を巻こう


あらすじにもあるように、傷ついた少年少女たちは、戦わないかたちで、自分たちの大切なものを守ることにした…。


中盤から後半にかけてのその姿勢が青春なんだなぁ〜照れ

でも、ヤバくない?

と大人の私が思ったように、現実的な世間は受け入れられないのよね…ショボーン


『私って傲慢だ。傷つくのは自分だけ。傷ついて苦しむのも私だけ。知らぬ間にそんな風に思っていたところがある。』


他人の苦しみにはそうそう気づけないものです。

同じ傷みを感じるのも、あくまでも想像…。

高校生の言葉にハッとしました!


この本は我が図書館では児童書の分類だったけど、奥の深さで言えば大人に向いてると思いました。


本書の中でも10数年後の姿があり、それに合わせて続編を書かれたとか?

ブロ友さん絶賛の続編、続けて読みま〜す!

楽しみだわ〜指差し


ありがとうございましたm(_ _)m