読書日記2022-89
空洞電車
朝倉宏景❨著❩
[双葉社2020年2月発行]
☆☆☆☆
あらすじ
メジャーデビューを果たしたロックバンドのボーカリスト・ミツトがマンションのベランダから転落し、この世を去った。
バンドの中心的存在を失い、残されたメンバーの日常が一変する。 ミツトは何故死んだのか?バンドの存続は ?
今後の人生は?
不安と悩みを抱えながら未来を切り拓こうとする若者達の姿を描く長編小説。
感想
朝倉作品の違うのが読みたくて借りました。
これからというバンドのヴォーカルの死…
身近な者たちの哀しみと戸惑い、遺された者の苦悩…
朝倉作品は、現実の話からの広がりが多いので、この話もそういうところがあるのかと?
自分の感情を言葉に表せないミツトに、振り回されたバンドメンバーだけど、その天才的な主がいなくなってどう結末するのかが知りたくてどんどん読み進めた。
追悼ライブをして、バンドの継続に悩み、仲間たちと葛藤を乗り越え、そして自分と向き合う。
何とか再生しようとする姿に年齢を超えた感動がありました!
ありがとうございましたm(_ _)m