読書日記2022-51
産む·産まない·産めない
甘糟りり子❨著❩
[講談社2014年7月発行]
あらすじ
不妊治療を始めるか、続けるか、やめるか、
突然の妊娠、仕事と出産、育児をどうするか、流産をどう受けとめればいいのか、独身で産むか、病気で産めなくなることにどう向き合えばいいのか……
妊娠と出産をめぐる女性のさまざまな戸惑いや迷いを丁寧にすくいあげる注目作。
産む、産まない、産めない―ー「産む性」として揺れ動く女性たちの“心の葛藤”とそれぞれの“人生の選択”を描いた八つの物語。 人生のヒントがここにある。
感想
題名を見て興味を持って、手にとった1冊。
妊娠、不妊、出産、育児という事を、様々な生き方をする人物を通じて描かれた短編で、様々な角度の景色が見える。
望むにしろ望まないにしろ、女性にとって避けては通れない命題であるのかも?
『産む』
一般的にはいちばん多いことかもしれない。
『産まない』
その人や家族、周りの人、様々な環境や収入もあり、そういう選択もあるでしょう。
『産めない』
これはいちばん悲壮感があると言うと失礼な言葉になってしまうけど…
本文でも《不妊治療》《排卵誘発剤》《体外受精》
成功と失敗
精神的に追い詰められるのは女性の場合が多い…。
私も俗に言う"二人目不妊"だったから、周りの人に散々言われた言葉
「二人目はまだ?」
「一人っ子は可哀想」
「女の子が欲しいね」
「もう産まないの?」
放っておいてくれ!
子供が1人いたけど、随分と傷つけられましたよ。
女性の色んな想いが交差する本でした。
ありがとうございましたm(_ _)m