読書日記2022-38
海神(わだつみ)
染井為人❨著❩
[光文社2021年10月発行]
☆☆☆☆
あらすじ
東日本大震災により甚大な被害を受けた天ノ島で、NPO法人の代表が復興支援金を使い込む横領疑惑が発覚。 命の金がひとりの男の私利私欲で消えてしまったのだ。
10年後、被災地の海から黄金のインゴットが見つかり、事件は動き始める。
圧倒的な筆致で人間の闇に迫る、絶望と再生のミステリー。
感想
ここ最近に読んだ本4冊、読み進めるほどにしんどいのが続いて…
この本は、その中でも特にだった…
実は、
読み終わった日が3.11…
ふぅとため息をついて、テレビを付けたら…
なんと黙祷している映像
14:46…慌てて黙祷
これも何かに導かれたのか?
不思議な体験でした。
本文にも出てくる不思議な体験。
これはファンタジーには捉えられず、有り得ることと自然にスーと受け入れたなぁ
実際にもあった震災支援金詐欺・震災復興補助金詐欺
怒りとやるせなさ…
信じていたものが偽物だった喪失感
一気に押し寄せてきました
その感情をどう結末させてくれるのかを期待して読んだが…
復興や支援の裏側に隠された真実が暴かれた最終章、怒りも憎しみも哀しみも…
なんか不完全燃焼?!
それでも染井さんの文章力はさすがですね!
ありがとうございましたm(_ _)m