読書日記2022-26

ヴァイタル・サイン

南杏子❨著❩

[小学館2021年8月発行]

☆☆☆☆

 

ヴァイタル・サイン

 

あらすじ

二子玉川グレース病院で看護師として働く堤素野子は、31歳になり今後のキャリアについても悩みながら忙しい日々を過ごしていた。

患者に感謝されるより罵られることの方が多い職場で、休日も気が休まらない過酷なシフトをこなすが、整形外科医である恋人・翔平と束の間の時間を分かち合うことでどうにかやり過ごしていた。

あるとき素野子は休憩室のPCで、看護師と思われる「天使ダカラ」という名のツイッターアカウントを見つける。そこにはプロとして決して口にしてはならないはずの、看護師たちの本音が赤裸々に投稿されていて……。

心身ともに追い詰められていく看護師たちが、行き着いた果ての景色とは。


感想

あまりにもリアルで読者としても苦しくなりました…


療養病棟の看護師さんの実情、これってフィクションじゃないよね?


私も入院は何回かしたことがあるけど、そのたびに思うは…

看護師さんって究極の接客のプロキラキラ


私も40年以上の接客業だけど、全く足元にも及ばないなと!


文中に『感情労働』という言葉が出てきます。

たとえばハンバーガーショップの店員はゼロ円のスマイルを求められる。

看護師は『無償の愛』と『限りない善意』に貫かれた『白衣の天使』のスマイルを求められる。


読んでいても、主人公の看護師がいつ身体も心も壊れるかとハラハラした。

壊れないでーと願っていたかな気づき


現役看護師さんの投稿された感想に、これから看護師を目指そうと思ってる方は是非読んでみて下さいと書かれていた。


でも…

これを読んだら止めたくなるんじゃないかな?チューアセアセ


ありがとうございましたm(_ _)m