読書日記2022-22

ガラスの海を渡る舟

寺地はるな❨著❩

[PHP研究所2021年9月発行]

☆☆☆☆☆

 

ガラスの海を渡る舟

 

  あらすじ

大阪の心斎橋からほど近いエリアにある「空堀商店街」
そこには、兄妹二人が営むガラス工房があった。


兄の道は幼い頃から落ち着きがなく、コミュニケーションが苦手で、「みんな」に協調したり、他人の気持ちに共感したりすることができない。
妹の羽衣子は、道とは対照的に、コミュニケーションが得意で何事もそつなくこなせるが、突出した「何か」がなく、自分の個性を見つけられずにいる。
正反対の性格である二人は互いに苦手意識を抱いていて、祖父の遺言で共に工房を引き継ぐことになってからも、衝突が絶えなかった。
そんなガラス工房に、ある客からの変わった依頼が舞い込む。それは、「ガラスの骨壺が欲しい」というもので――。


  感想

とにかく次を読みたくなるように惹き込まれていく話ですキューン


う〜ん、嫌味がないというか、ウルウルじゃないけどその手前の感情が持続しますね気づき


"発達障害"を描くとこういうふうに表すのか…

程度は人それぞれだから、どこまで表すのかが難しいところ?

それを受けとめる側の在り方にも様々あることを改めて知ったかも…


ふつう」って言葉の無意味さが伝わる?!

人は一人一人違う、みんな違っていいということも改めて感じられた!

温かい話でしたハート



ありがとうございましたm(_ _)m