読書日記2022-8
【結婚相手は抽選で】
垣谷美雨❨著❩
[双葉文庫2014年6月発行]
☆☆☆☆✬

あらすじ
少子化対策のため「抽選見合い結婚法」が施行されることになった。 相手が気に入らない場合は断ることができるが、三回パスしたらテロ撲滅隊送りになる。 だが、この強制的な見合いに、モテないオタク青年は万々歳、田舎で母親と地味に暮らす看護師は、チャンスとばかりに単身東京へ。 慌てて恋人に結婚を迫るも、あっさりかわされてしまう女性もいて…。
それぞれのお見合い事情をコミカルかつ、ハートウォーミングに描いた長編小説。
感想
垣谷さんらしい話でしたね〜
「七十歳死亡法案、可決」と同様に、国が国民のプライベートな領域に踏み込むような法令を施行したらどうなるのかを面白可笑しく綴られてました。
少子化や晩婚化に加えて、結婚や結婚生活の意味を考えさせられる場面もチラホラ…
それよりも気になったのは、ひとり娘に寄りかかる母親達。
娘たちはそれに気づく…
ならば母親にも気づかせてあげて欲しかったな、同世代としては…
もうひとつ気になったのは、カフェでのスタッフの無愛想な態度に、人との関わりを持ち成長したオタクくんが発した言葉
「あの子もあれで精いっぱいかもよ」
ブサイクでも気持ち悪くても、相手を思いやれる心を持つ人が男前だと思います(^^♪
ありがとうございましたm(_ _)m