読書日記2022-4

【余命一年、男をかう】

吉川トリコ❨著❩

[講談社2021年7月発行]

☆☆☆☆✬

 


  あらすじ

幼いころからお金を貯めることが趣味だった片倉唯、40歳。 ただで受けられるからと受けたがん検診で、かなり進行した子宮がんを宣告される。 医師は早めの手術を勧めるも、唯はどこかほっとしていたーー「これでやっと死ねる」

趣味とはいえ、節約に節約を重ねる生活をもうしなくてもいい。 好きなことをやってやるんだ! と。 病院の会計まちをしていた唯の目の前にピンク頭の、どこからどうみてもホストである男が現れ、突然話しかけてきた。

「あのさ、おねーさん、いきなりで悪いんだけど、お金持ってない?」
この日から、唯とこのピンク頭との奇妙な関係が始まるーー。


  感想

初読みの作家さんです。

新年には相応しくない題名だけど、本文は題名通りそのもののお話ウインク


主人公の唯さん、行動はかなり突飛だけど、根底の考え方には共感できる部分が多かった。


私は結構好きかもウインク

お金を貯めるのにも意味があるし、しっかりした人生計画を持っていて、自分の信念を貫く!

いいよね、男前じゃありませんかラブ


『何が楽しくて生きてるの?』

と言われたら…

『楽しくなくちゃ、生きてちゃいけないんですか?』

と言える強さ口笛


でも病気になり『やっと死ねる』と思うには、無理して生きてきた感が見えますよね…ショボーン


途中から結末は何となく見えるけど、それは誰もが望む結果なのでいいと思う。


10歳年下のおバカなナイーブなホストくんとの恋物語として楽しめましたルンルン


ありがとうございましたm(_ _)m