読書日記2021-212
【希望病棟】
垣谷美雨❨著❩
[小学館文庫2020年11月発行]
☆☆☆
神田川病院に赴任した女医の黒田摩周湖は、二人の末期癌の女性患者をみている。 先輩のルミ子に促され、中庭で拾った聴診器を使うと患者の“心の声”が聞こえてきた。
児童養護施設で育った桜子は、大人を信じていない。 代議士の妻の貴子は、過去に子供を捨てたことがあるらしい。 摩周湖の勧めで治験を受けた二人は快方に向かい、生き直すチャンスを得る。
“従順な妻”として我慢を強いられてきた貴子は、驚きの行動に出て…!? 孤独と生きづらさを抱えてきた二人はどのような道を歩むのか。
共感の嵐を呼んだヒューマン・ドラマ『後悔病棟』に続く感動の長編。
前作のルミ子先生から摩周湖先生へ渡った不思議な聴診器。
前作での感動する部分が、今作では薄くて…
垣谷作品としては、幼い感じがしました。
まず治験で末期癌をそんなに簡単に治すなよぉ
からの〜
子供を捨てた女と捨てられた女
そんなに簡単に交わらすなよ〜
せっかくの聴診器だけど、摩周湖先生には生かされていない?
また、末期癌から復活したという背景もうまく生かされていない気がした。
風俗についても…
なんだかなぁ
『希望…』と題名の通り、前には進んでいくけど、そう簡単に収束させないでよ〜と思っちゃいました。
ありがとうございましたm(_ _)m