読書日記2021-205

【名もなき花の】

紅雲町珈琲屋こよみ

吉永南央❨著❩

[文藝春秋2012年12月発行]

☆☆☆☆


北関東のとある地方都市の一角、観音さまが見下ろす街、紅雲町で、コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む気丈なおばあさん、杉浦草。 人々を温かく見守り続ける彼女は、無料のコーヒーを目当てに訪れる常連たちとの会話がきっかけで、街で起きた小さな事件の存在に気づいていく人気シリーズ第三弾!

著者が、お草さんと彼女をとりまく街の人々の生活を通して、四季を描きつつ、お草さんならではの機転と、ささやかな気配り、そして豊富な人生経験から、小さなトラブルを解決していく滋味あふれる短編連作小説集。


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お草さんシリーズの3作目!


今回一番の中心話はゲンエイ円空仏に関わる人々とお草さんのあれこれ。

若い人の切ない恋のあれこれも…


おばあちゃんシリーズと言えば…

ほんわかとか

元気が貰えるとか

知恵袋とか


このシリーズは…

そんなに明るくはないし

社会的問題ばかりだし

常に悩んでいるお草さん?


ただ70代後半なのに、ある意味アクティブ?!

自分の足で答えを見つける姿に惹かれるのかも(^_-)-☆


それでもやはり年の功

時には寄り添い、時にはお節介、そして真実を暴くことも。


共感した言葉

《願ってやまない幸せは、ささやか。 家族や仲間がそばにいて、健康で、そこそこの収入があって、おいしく食べられて、よく眠れる》


特にこのコロナ禍で、誰もが実感したことではないでしょうか?!


ありがとうございましたm(_ _)m