読書日記2021-190
【手のひらの京】
綿矢りさ❨著❩
[新潮社2016年9月発行]
☆☆☆✬
奥沢家三姉妹の日常に彩られた、京都の春夏秋冬があざやかに息づく、綿矢版『細雪』
おっとりした長女・綾香は31歳、次第につのる結婚へのあせり。 一方、子供の頃からモテて、恋愛に生きる次女・羽依は入社早々、職場で人気の上司と恋仲に。 大学院で研究に没頭するリケジョの三女・凜は自ら人生を切り拓くべく、いずれ京都を出ようとひとり心に決めていた。
生まれ育った土地、家族への尽きせぬ思い。 かけがえのない日常に宿るしあわせ。人生に、恋に悩みながらもまっすぐ生きる三姉妹の成長と旅立ちの物語。
お邪魔したブログで見かけた、京都が舞台のお話。
確かに京都が詰まってました(^^)
京都が好きな方、知りたい方は興味深いかもよ(^_-)-☆
京都弁も完璧です!
どちらかと言うと、若い方向きかな?
著者の綿矢りささんの話…
“特別な街"での、故郷と家族の普遍の物語
「東京で結婚して、子供も生まれて、気軽に京都に行けなくなったので、小説で里帰りする気持ちです」
特別な街という表現は…?著者にはそう感じる部分があったのでしょうね。
またこのようにも
「一度は外に出てみよう、という程の軽い気持ちなのに『京都を捨てるの?』みたいに言われて混乱する凛の気持ちは、私にも覚えがあります。 盆地で視覚的にも“囲まれてる"感が強いせいか、出ることへのハードルが高いんです。」
私も高校卒業後の進学で東京に行ったけど、そういう感じは全くなかったですね(^_^;)
本文より
京都の伝統芸能「いけず」は先人のたゆまぬ努力、また若い後継者の日々の鍛錬が功を奏し、途絶えることなく現代に受け継がれている
京都って、この印象がやはり根強いよね…
しかし、本文ではちゃんと書いてます!
この伝統芸能の使い手は集団のなかにごく少数。 ほとんどの京都市民はノンビリしている。
綿矢さん、やっぱり京都のことが分かってらっしゃる!
もっと強調して欲しかったわ〜
伝統芸能は、ある意味伝説でもあるので、京都市民は『いけず』じゃないですよ!
ほとんどはね(^_-)-☆
ありがとうございましたm(_ _)m