読書日記2021-171

【龍神の雨】

道尾秀介❨著❩

[新潮文庫2012年2月発行]

☆☆☆☆


添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。

溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。

蓮は継父の殺害計画を立てた。 あの男は、妹を酷い目に合わせたから。 ――そして、死は訪れた。

降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。 彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか? 

大藪春彦賞受賞作。


龍神の雨(新潮文庫)

 

神シリーズの第1弾。

先に第2弾を読んだので、少し霞んでみえたかも?!

シリーズは続きではなかったです。


あちこちに布線が敷かれていたのを、終盤になって気付いたのが、ちょっと悔しいチュー


人は、やむにやまれぬ犯罪に対し、どこまで償いを負わねばならないのだろう。


不運な境遇の兄妹・兄弟の行く末が不憫…

でもあり、稚さ故の暴走にじれったい。 


ちょっとしたボタンの掛け違いから、最悪の方向へ進んでいくのには、読み応えはあるけどしんどくもあった…。


幸せになってくれよぉ〜と願いたくなるラストでした!


また、本末の解説を読んで…

そういう隠された真実?秘密?こじつけ?爆笑

感心しました!


ありがとうございましたm(_ _)m