読書日記2021-151
【少年と犬】
馳星周❨著❩
[文藝春秋2020年5月発行]
☆☆☆☆✬
家族のために犯罪に手を染めた男。 拾った犬は男の守り神になった―男と犬。
仲間割れを起こした窃盗団の男は、守り神の犬を連れて故国を目指す―泥棒と犬。
壊れかけた夫婦は、その犬をそれぞれ別の名前で呼んでいた―夫婦と犬。
体を売って男に貢ぐ女。どん底の人生で女に温もりを与えたのは犬だった―娼婦と犬。
老猟師の死期を知っていたかのように、その犬はやってきた―老人と犬。
震災のショックで心を閉ざした少年は、その犬を見て微笑んだ―少年と犬。
犬を愛する人に贈る感涙作。
昨年の直木賞作品。
高評価の感想が多かったので予約し、半年以上待って読めました!
犬の"多聞"が関わった6編の話からなっている。
東日本大震災がチラホラ出てくるので、その辺りが関係しているのは分かりつつ、最後の話に繋がった!
題名の《少年と犬》の話、再会の場面から触れ合い、そして別れ…
もう涙が溢れまくり〜
喜び・安堵・悲しみ…
理不尽さに怒りも
多聞の5年間の旅、その間に出会った話には必ずや"死"がある。
最後の話を読むまでは、あまり乗れなかったけど、その過程があるからこそ、最後に涙が出たのだと思いました
多聞、お疲れ様でした!
ありがとうございましたm(_ _)m