読書日記2021-143

【跳べ、暁!】

藤岡陽子❨著❩

[ポプラ社2020年7月発行]

☆☆☆☆✬


母親を病で失い、気力を失くして会社を退職した父親と郊外のある町へ越してきた14歳の春野暁。

バスケットに情熱を燃やしていたものの、転校先の平川中に女子バスケット部はない。 そこで暁は、学年イチの秀才だが運動神経ゼロの欣子、不法残留の母と暮らし、ほとんど学校に来ていないブミリアたちと女子バスケット部を立ち上げる。 それぞれの家庭の事情にも思い悩む日々、そんなとき、暁の前を華麗なフォームで長身の少女が走り抜ける。 それが、暁と本田薫との出会いだった…。

少女たちの夢と情熱は、必ずゴールへと繋がっていく。 藤岡陽子が描く、最高の青春小説!!


跳べ、暁!

 

藤岡作品には珍しいのかな?

青春スポーツものって?


中学受験の失敗、いじめ、外国人の不法滞在、パワハラなどなど、それぞれの事情を抱えたメンバーが、女子バスケット部(女バス)に情熱を傾ける成長物語。


その辺りが、ただのスポ根ものとはひと味違い、社会問題を絡めてどう解決するのかも気になる部分。


辛い経験をしたから、他人の痛みをわかってあげられる強さをもつ彼女達の頑張りに、手に汗握りました!


試合の描写が細かく、素人にはこんがらがるけど、緊迫感は充分に伝わりましたよ(^^)v


ちょうどオリンピックの女バスの決勝の前日に読み終わったので、めちゃくちゃ前のめりで応援してました爆笑

絶対王者へ挑む姿が同じでしたよ!


瀬尾さんの『あと少し、もう少し』が好きな人は、もしかしたら本書も好きかもよ?!(^_-)-☆


ありがとうございましたm(_ _)m